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2021.11.17
コラム

開幕目前!北川フラム総合ディレクター連載「しっかり毎日フラム新聞」 第11号


 朝から作品を巡る。ポノマリョフの「永久機関」はポンプ、水圧、空気圧の微妙な作用を試験する作品でしたが、3つのSL「Questions of Evolution -進化の問題-」では、蒸気のかわりの赤い球も不思議で、人類の進化と機関車の関わりも楽しく乞うご期待。ホームの3作品を含めて五井機関区の7点を巡ったら、どれだけか楽しいだろう。




 駅では海士有木駅の星座は小さな古い駅舎で美しく光っていたし、喜動房倶楽部が頑張っている里見駅では「あと②日」の看板もほほ笑ましく、ソカリの貨車もはるかナイジェリアのはなやかな空気を伝えてくれました。17の駅作品を展開するのはうまくいっているように思えます。

 養老渓谷ではチシコフの月は美しく、アートハウスあそうばらの谷のマルニクスの作品は面白かった。一部屋はあそうばらの谷を含めた地域全体の土地測量データを使った3D空間が展開され、一部屋は世界遺産のサイトをめぐることができる作品ですが、鳥のさえずり等もはいって音も素晴らしい。

 深澤孝史の音信山再訪はその地域を知りながら古道を直していくプロジェクトで、深澤さんの力量に期待です。

 田淵の里の磯辺行久さんのサイトに市が運営して地磁気逆転地層(チバニアン)の資料展示説明する施設があり、よく説明してくださいますのうまく運用してください。



 牛久の豊福亮さんの「牛久名画座」と柳建太郎の「Kinetic Play」は工夫が凝らされていて一見の価値があります。案内板やコース作成、受付スタンバイなどスタッフは大忙しですが、「行って良し、来られて良し」の芸術祭に向かって頑張っています。
(11月17日)


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