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2021.11.10
コラム

開幕目前!北川フラム総合ディレクター連載「しっかり毎日フラム新聞」 第4号

 いちはらアート×ミックス2020+は鉄道を主軸線として、そこから学校、保育所、商店街など作品が集積している場所へとスキップするものになっています。その小湊鉄道では、ロシアの医者であり大アーティストであるレオニート・チシコフさんの《7つの月を探す旅》が中心になっています。小湊鉄道五井駅~養老渓谷駅34.9㎞を通って宇宙への旅を想定するものですが、これは2019年に市原湖畔美術館で行ったロシア人6作家による展覧会「夢みる力――未来への飛翔 ロシア現代アートの世界」がベースになって考えられました。

 

撮影:長塚秀人 市原湖畔美術館「夢みる力――未来への飛翔 ロシア現代アートの世界」での展示風景

 

 

 第一の駅である五井駅では、《水もなく月もなくあるいは桶の中の7つの月》という作品が置かれ、7つの桶の中に月の満ち欠けが現れます。第二の駅、上総村上駅では駅のベンチに宇宙飛行士が座っている《村上氏の最後の飛行 あるいは月行きの列車を待ちながら》、第三の駅、海士有木駅では駅舎全体に星々が映し出される《宇宙のための立方体 あるいは道に迷った乗客のための灯台》が展開されています。上総三又駅の宇宙ロケットが置かれた《三又宇宙基地》、上総山田駅の満月を白い切り株に見立てた《芭蕉の月 あるいは「木を切りて本口見るや今日の月」》、第六の光風台駅の《流れ星 あるいは願いを占う駅》と続き、最後の第七の馬立駅には待合室を照らす巨大な《僕の月の旅》が置かれ、7つの駅舎に7つのシリーズ作品を展開しています。

 そのなかで今回は上総三又駅のロケットについてですが、これはロケットに乗船して郊外の風景を望む仕掛けになっています。

 

(11月8日)

 

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