4月8日(土)に開幕を迎える、いちはらアート×ミックス2017。
会場の1つ・いちはらクオードの森でも、いよいよ作品制作が始まります!
木の作家・栗田宏武さんと、鉄の作家・小沢敦志さん。
今回の活動は、参加作家2人のコラボです。
人力で小屋を移動!
これが今回の活動です。
いちはらクオードの森には、小沢さんが3年前の「いちはらアート×ミックス2014」から制作に取り組んでいる作品「地熱の扉」が設置されます。ところが、そこには栗田さんが雑誌の企画で建てた小屋があります。
小沢さんが栗田さんにお願いしたところ快諾をいただき、小屋を移動することになったのです。
小屋は奥まった場所にあるため、クレーン車が入れません。そこで栗田さんの指揮のもと、「曳家(ひきや)」の手法で、駐車場まで小屋を移動することになりました。
滅多にできない体験ということで、活動には菜の花プレーヤーズだけでなく、栗田さんが主宰する自然楽校の受講生の皆さんも参加。総勢約20名の活動となりました。
母屋とテラスを分離して、まずテラスを移動。端を持ち上げてレールとコロをかませ、レールとコロを前に前にとリレーしながら、テラスを押していきました。足をコロに挟まないよう注意しながらの作業です。
下り坂の前まで来たところで、
「こんだけ人がいりゃあ、手で持って行けんじゃねぇか?」
との声が。全員でテラスを持ち上げて坂を下り、100mほど離れた移動先まで直接運びました。
次は母屋。人の力では端を持ち上げることもできない重さです。そこで母屋の下を掘り、ジャッキを入れて端を持ち上げ、レールとコロをかませました。
最初はなかなか動きませんでしたが、床下を確認しながらレールやコロを何回も入れ直し、押したり引いたりして、やっと動き始めました。
その後も押したり引いたりを繰り返し、下り坂ではロープをかけて後ろから引っ張りながら、駐車場まで移動。クレーン車に乗せて、移動先まで運びました。
小屋の移動は、午前中で終了しました!
持参した弁当で昼食。同時に雪が降り始め、どんどん激しくなりました。栗田さんと自然楽校の皆さんが作ってくれた暖かい料理が、より暖かく感じられました。
しかし指がかじかんで箸がうまく使えない(笑)
昼食が終わる頃には雪がやみ、陽が差してきました。
基礎を作り、クレーンで母屋を設置してから、テラスを全員で持ち上げて設置。
予定より1時間半ほど早く、作業終了しました!
いちはらクオードの森では、これから栗田さんと小沢さんの作品制作が本格的に始まります。
完成が楽しみです!
文:菜の花プレーヤーズY・T